2022年4月 愉気の会
「からだころころ」
今月の愉気の会は、ひたすらころころと転がる愉気の会でした(笑)。
今月のテーマは「からだとの対話」ということで、自分のからだがどんなことを要求しているのか、からだに聞いてみるワークとして「七転び八起き」というワークを行ったのです。
たとえば正座をしようとしたときに、姿勢がゆがんでしまうとか、どこか強ばってしまうとか、痛みが出てくるとか、あるいはついモゾモゾしてしまうとか…、どうも正座という「座りのワーク」に集中できないということがあります。
その原因を「からだのゆがみ」とか「からだの強ばり」という風に捉えることもできるわけですが、からだそのものをもう少し生命的な現象として見てみた場合に、違った捉え方もできると思うのです。
つまりそれは「正座のワークからの逃避」であり、「そうでないワークへの要求」であり、要は「正座じゃなくって、他の動きがしたい」というからだの要求という風に捉えることもできるのです。
私たちのアタマというのはけっこう強権的で、からだに無理矢理言うことを聞かせようとしがちで、そしてからだはけっこう良い奴なので、「しょうがないな。いいよ」と言って、ツラくても素直に従ってくれたりするんですよね。
だから私たちはやろうと思えばいつでも正座ができるわけですが、それはからだがそうしたいかどうか、ということとは別の話なのです。
それで、本当はどうしたいのか、どんな動きがしたいのか、どんな姿勢が取りたいのか、からだ自身に聞いてみようというのが、この「七転び八起き」のワークなのです。
ワークとしてはころころと床に転がるワークなので、最初にその練習としてみなさんに好きなようにころころと転がってもらったのですが、その時点でけっこうみなさん盛り上がって、床を転がりながらいろんなことを感じたり、気づかされたりして、それぞれがころころ時間をとても楽しんでいたのです。
この「ただ転がる」ということも、じつはけっこう大事なワークではあるので、これはぜひみなさんにもお勧めしたいことです。
誰でも大人になると、逆立ちもでんぐり返しも、ほとんどやらなくなってしまうものです。
いろいろひっくり返って楽しんでいた子ども時代から、安定を求めて最適解を学習してゆくうちに、世界も思考もだいたいの落とし所に安定してきて、そうなるとやがて、ひっくり返る事への不安や恐怖心の方が勝るようになってきます。
だから「転がるワーク」をやろうとすると、けっこう多くの人が「怖い」という言葉を口にするのです。たしかに転がることもひっくり返ることも、怖いのです。
でも実生活において、その怖さにからだを強ばらせたまま転んでしまうことの方がもっと怖いのです。
ご年配の方がガタッと調子を崩すことの大きな理由の一つに、「転んでケガをする」ということがあります。転んで動けなくなっている内に、一気に体調を崩し、老け込み、風船がみるみるしぼんでしまうかのように生命力が衰えてしまうのです。
そんなことが起こらないように、元気なうちに転がっておきましょう、ひっくり返っておきましょう、ということなのです。転がることやひっくり返ることは確かに怖いかも知れません。でも、思っているほどは怖くないのです。
だって、子どもの頃にはさんざんひっくり返ったでしょう? どんなにひっくり返っても、からだは何ともなかったし、世界はきちんと元に戻っていたのではないですか?
大丈夫。ひっくり返ってもからだはけっこう何とか対処してくれるし、世界もふつうにそこにあるのです。
この「ころがる/ひっくり返る」というワークは、じつは自分のからだや世界に対する信頼感によって支えられているワークなのです。
「思い切ってからだに任せてみる」ということ。
ぜひ、みなさんにもやってみて欲しいと思います。予想もしない方に転がることもあるので、ちゃんと周りは片付けてね。
2022年04月24日
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