2020年05月08日

7covs-6「ゴールディーのお人形」

2020年5月
「ブックカバーチャレンジ6冊目」

『ゴールディーのお人形』(M.B.ゴフスタイン、現代企画室、2013)

この絵本の主人公は、両親を亡くした後、両親が生業としていた人形作りをしながら生活をしている女の子です。

女の子は人形のことが大好きで、そして人形作りに対して本当に責任感を感じていて、人形を作り始めるとその人形のことが頭から離れずに、寝る間も惜しんで黙々と人形を作るのです。

その子の丁寧な仕事によって生み出される人形たちは、見る人を惹きつけるような素敵な笑顔で、人々はみな欲しがって大人気なのですが、女の子はそれを自分が作っているのだということは決して言わずに、黙々と自分の仕事に励むのです。

その女の子が、あるお店で素敵な古いランプを見つけて心惹かれて、そこから話は進んでいくのですが、その後の展開はぜひ本作を読んでほしいと思います。

この本は、まるで主人公の女の子のその丁寧な仕事ぶりそのままで、本当に丁寧に繊細に書かれていて、まるで緻密な彫刻か絵画、それもとても小さいミニチュアのような、そんな印象を抱かせる絵本です。

これからの時代、「仕事をする」ということが本当に問われる時代になってくると思います。どんな仕事をするのか、どのように仕事をするのか、私たちは生き方の転換点に立たされています。

この絵本は、そんな私たちに「好きな仕事をする」ということについて考えさせてくれます。小さく短いお話です。でもそこに込められたものは本当にまるで凜と輝く結晶のようです。

『会ったこともないあなたのために作ったのです。どこかの誰かが、きっと気に入ってくれると信じて、一生懸命作ったのです』

そう、私たちはそんな生き方がきっとできるはず。
時を超え、場所を越え、私たちは繋がれるはずなのです。

goldie.jpg
posted by RYO at 14:06| Comment(0) | Facebookアーカイブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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