2020年4月
「ブックカバーチャレンジ2冊目」
『子どもの体と心の成長』(カロリーネ・フォン・ハイデブラント、イザラ書房、1992)
野口整体の本に続きましてはシュタイナーの本から。まあ私の定番のような順番です。
シュタイナー関連の本も今では本当にたくさん出ていますし、良い本もいっぱいあるのですが、今回はシュタイナー教育の古典のような本を選んでみました。
著者のハイデブラントは、最初のシュタイナー学校(自由ヴァルドルフ学校)の教師の一人で、「最も卓越した教師」「生まれながらの教育家」と呼ばれた人物です。
非常に難解で、ときに理念的に陥りやすいシュタイナー教育の真髄を、実際に子どもたちと向き合ってきた教師ならではの、地に足のついた着実な言語感覚で、丁寧に判りやすく紐解いてくれている本著は、入門書としても常に立ち返るべき古典としても、まさに名著だと思います。
初めて読んだのは大学時代だったと思いますが、シュタイナー教育のシュの字も理解できていないくらいの若者であった私でさえ、読んでいてそのエッセンスがスーッと染み込んでいくような感覚に快さを感じたのを、今でも覚えています。
とくに本当に綿密に繊細に一人一人の子どもを観察する眼差しは、「”子どもを観察する”とはこういうことなのか」と驚嘆させられるほどで、今でも私の目標となるようなそんな目をしています。
シュタイナー教育の真髄を、まるで子どもの隣に寄り添いながら、その子の周囲の大人たちに優しく語っているような、そんな印象すら感じさせる本著を読むと、ハイデブラントが「生まれながらの教育家」と呼ばれた理由が理解できる気がします。
2020年05月08日
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